二人目不妊について 医師 富坂美織
当クリニックの相談でも、3割くらいは、2人目不妊の相談であり、2人目のお子さんがなかなかできずに悩むカップルが多いことを日々の診療で感じています。
1人目は自然にできたのに、2人目がなかなかできないという原因として、やはり年齢要因は大きいと思います。加齢による、女性側で言えば、卵子の老化や内膜症、子宮筋腫等の発症、男性側で言えば、精子の質の低下といった要因です。
また、授乳時に大事なプロラクチンというホルモンが、断乳によって月経が再開した後も高いままになってしまっている場合も、2人目不妊特有の原因として考えられますし、子育てや仕事の忙しさでセックスレスといった状況も原因となります。
2人目不妊の場合には、1人目がいるんだから、という周りの目や、子供を連れてなかなか受診しにくいという環境から、相談しにくいという声もよく聞きますが、当クリニックでは午後の時間帯(14:00〜16:00)に、お子様連れで受診していただくことも可能ですので、お気軽にお電話ください。
2人目不妊では、どこまで治療をするか、時間的、経済的制約などから悩む方も多く、検査だけをしたり、タイミング療法まで、あるいは人工授精まで、というように取り組む範囲を決めて来院されるカップルもいらっしゃいます。当クリニックでは、泌尿器科医や、漢方医とも院内提携し、カップルのあらゆる不妊相談に乗っていますので、まず不安があれば、悩まず早めに受診し、ご自分の体の状況を正確に把握して、対策を一緒に考えましょう。